学校評価

「明るく魅力ある学校づくりをめざして」<中間報告>
平成29年度 学校評価  
愛知県立尾西高等学校
学校評価委員会

PTA総会でお伝えした指導の重点目標に関して、その達成状況を把握する為に1学期の保護者会でアンケートにご協力いただきました。同様のアンケートを生徒・教職員にも行い、それらの結果と合わせて中間報告としてまとめました。今後の学校作りに生かしていきたいと考えております。

 ☆本年度の指導の重点目標☆
 自ら学び、自ら考える力など、「生きる力」の育成を基本とした、知・徳・体のバランスのとれた教育を展開し、健やかな体と豊かな人間性を備えた生徒の育成を目指す。  
 

 ■学習指導■
・授業規律の徹底を図り、生徒が学習に真剣に取り組み、家庭学習につながるよう育てます。
(数値目標:家庭学習に取り組む生徒80%以上)
・柔軟な発想と新たな企画・アイデアで、生徒に新たな発見とやる気が生まれる授業を展開します。
・少人数、習熟度別の授業を有効に機能させ、「わかる授業」を実現します。

 生徒のテスト週間の学習時間1時間以上が56%という結果でした。また内容も宿題や課題に取り組んでいる生徒が多いようです。課題も大切ですが、授業ノートを見ながら苦手部分のテスト勉強ができるよう指導していきたいと思います。
 生徒に新たな発見とやる気が生まれる授業、わかる授業の実現に向けて、9割以上の教員が実践をしています。生徒、保護者の意見は例年同様ですが、引き続き授業改善に向けて取り組んでいきたいと思います。
 

 ■進路指導■
・あらゆる機会を捉えて面接指導を実施し、1人1人の進路に応じたきめ細やかな指導を行います。
・学年、進路希望に応じた進学就職ガイダンスなどを通じて、進路意識の高揚を図ります。
・キャリア教育の一環として、ジュニアインターンシップの一層の充実を図ります。

 まず、「補習を受講している生徒に質問します。」の問いに対して、240名の回答がありました。実際の受講者数より大幅に多いので、次回からは質問の仕方を変えていきたいと思います。内容としては、補習を受けた後の復習をしている生徒が少数しかいないことが上げられます。補習での予習復習を促す仕組みを検討していかなければなりません。「一人ひとりの進路目標に応じた指導」「進路実現のための取り組み」の項目で教員からは、高い評価を得ましたが、保護者・生徒からは、厳しい評価を頂きました。多くの保護者が「情報がない」と答えており、メール配信やホームページなどで、今後も保護者・生徒に情報を発信していきます。
 9月から始まる3年生の就職試験に関して、今年度も学年の半分以上が就職希望で学年を中心に1学期より面接練習を重ねました。夏休み期間中も出校し、面接・履歴書指導を行いました。進学指導に関しても、本年度は夏期集中学習会を今後に繋がる内容となりました。
   進路はここからが大事なので、一つ一つ丁寧に指導していきたいと思います。


 ■生徒指導■
・家庭と連携して、生活習慣の確立を図り、身だしなみを整え、時間の守れる生徒を育てます。
(数値目標:年間遅刻指数4.0未満)
・あいさつの励行と適切な言葉遣い、マナー・モラルなどをわかりやすく指導し、社会性を育てます。
・適応指導の観点をもち、生徒を支え寄り添い、生徒と職員の豊かな人間関係を育みます。

 「マナー・モラル」の指導に関しては、『かなりそう思う』『少しそう思う』が保護者・教員・生徒の全てでほぼ昨年度の並の評価となっています。「遅刻」の指導に関しては、『かなりそう思う』『少しそう思う』が保護者・教員・生徒の全てで昨年度のポイントより増加しています。8時40分登校が定着し、遅刻数は、昨年度より4割ほど減少しています。(現在の年間遅刻指数0.98)「頭髪・身だしなみ」の指導に関しては、『かなりそう思う』『少しそう思う』で保護者・教員・生徒の全てで80~90%を超え、ほぼ昨年度並みとなっています。全ての項目で昨年度並みかそれ以上の数値になっています。これは、昨年度の創立40周年記念に向けての生徒指導部プロジェクト『基本的生活習慣確立の4本柱』の継続指導が影響しているのではないかと思われます。
 昨年度と比較して、全ての項目において意識の低い生徒は減少しています。今後も全職員が一致団結して生徒指導に取り組んでいきます。
 

 ■生徒会活動■
・部活動、生徒会活動、学校行事に積極的に参加させ、学校への帰属意識の向上を図ります。
・学校行事に積極的に参加させる仕掛け、ガイダンスを企画し自主性のかん養を図ります。

 部活動、学校行事への参加については、いずれも70%以上から、「かなりそう思う」「少しそう思う」の評価をいただきました。実際に、行事や部活で努力している生徒は多いので、今後も積極的に参加できるように、指導、情報提供を心がけていきます。ただし、全体の評価は高かったのですが、部活動の参加について生徒の「関心がない」が7%ありました。一部の無関心な生徒が部活に参加していない状況を改善できるように、個別の生徒への対応も検討していきたいと考えていきます。


 ■PTA活動■
・PTA活動や学校行事への積極的な参加を呼びかけ、学校の教育活動に対して理解・協力をいただけるよう努めます。
・地域に根ざした学校を目指し、情報を発信し、PTA活動を通して生徒・職員・家庭・地域の交流を深めるよう努めます。

 PTA理事会での各委員会の役割分担や活動内容がほぼ定着し、積極的に意見交換が行われ、参加意欲も高まりつつあります。また、役員と理事との良い情報交換の場が持てています。
 PTA行事には、役員・理事を中心に濃尾大花火清掃ボランティア、文化祭の食品バザーや闊歩大会など多くの保護者の方に協力いただき充実した活動ができています。今後の活動も学校配信メールやホームページを利用して、活動内容等をお伝えしていきたいと思います。
 PTA広報誌『廣袤(こうぼう)』においては、朝日連区、祖父江第1区、祖父江第1区2の区長さん方の協力を得て回覧していただくことで、本校の教育活動内容等を地域の皆さんに継続してお知らせしています。
 

 ■学校保健活動■
・家庭と連携して欠食や偏食を減らし、健康維持・増進の心構えを生徒に身に付けさせます。
・生徒の心の健康に関して、保健相談部を中心に家庭・医療機関と連携し、迅速かつ的確な対応を心掛けます。
・校内外の環境美化や施設設備の安全点検を意識し、学習環境の整備に努めます。
・いじめの防止と良好な人間関係の構築に向けて、年に2回教育相談アンケートを実施し、その結果に基づき適切な指導を図る。

 環境美化に関しては、61%の生徒が、「校内・校外の美化に努めている」と回答しています。今年度から教室内のゴミ箱を可燃物用とペットボトル用のみに限定し、持ち込んだゴミは持ち帰るようにクラスで呼びかけてもらいました。また、昨年度から各清掃区域のゴミを昇降口にて集約し、分別の状況を確認していることなど、ゴミの処理についての意識は高くなっているように感じます。耐震工事も終わり、1年を通して同じ清掃区域で取り組むことになるので、担当場所の美化意識が高まることを願っています。
 相談活動については、50%を超える生徒が、「学校は、教育相談等相談しやすい環境にある」と回答しています。若干昨年度よりポイントが上がっています。保健相談部を中心に教員が一丸となって、スクールカウンセラーや学年・担任と密に連絡をとり、相談活動の充実に努めています。保護者の方から、「情報がなくてわからない」という回答が多かったことは、カウンセラーの活動等に関して広報不足と感じていますので、改善を図っていきたいと思います。


 ■図書館活動■
・「朝の読書」と連携し、読書習慣を身に付けさせ、情操豊かな生徒を育てます。

 40%ほどの生徒や保護者の方々より、図書の充実・利用しやすい図書館づくりに関して肯定的な回答をいただきました。図書委員会の活動も昨年より増やし、3年生にもカウンター当番などの仕事に加わってもらっています。また図書館だより「くすのき」も昨年に引き続き、カラーで印刷、教室に掲示するなど、少しでも生徒の目にとまるよう工夫しています。「図書館にほとんど行かない」生徒にも足を運んでもらえるよう今後も努力していきたいと思います。一方、保護者の方々から「情報がなくわからない」という回答も30%程度ありました。図書館の活動について、広報をさらに充実させていきたいと思います。
 

 ■安全教育■
・防災に関する知識・技能を理解・習得させ、自他の命を大切にする姿勢や態度の育成を目指します。

 本年度も災害時備蓄食料の備えなど不測の事態に対応できるように準備を行いました。5月には、地元の消防署と連携し、大規模地震の発生による火災を想定した防災避難訓練を実施しました。11月には、2年生の生徒を中心に愛知県建設業協会主催の「土のう作り体験教室」を予定しています。また、昨年度より愛知県主催の防災教育推進事業セミナーに代表生徒4名が参加し、防災新聞の掲示や文化祭で防災アンケートの発表など生徒の防災に対する意識を高めるための様々な活動を行っています。